マドモアゼルジジの感光生活

バッファロー'66

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刑務所の服役を終えて出て来たヴィンセント・ギャロは
髪は多くて汚いし、
ぱつんぱつんのパンツに、赤いブーツを履いている。
そんなみじめな姿さえ、ファッショナブルに感じられる、
実にハンサムなひとなのである。
おまけに彼はトイレにいきたいのである。
ここでも断られ、あそこもだめ、向こうのカフェもあろうことか閉まっている。
トイレにいきたいけれどいけない、という、
妙な緊迫感から始まるバッファロー'66のタイトルは、
ギャロが生まれた町の名前、生まれた年を示す。

『バッファロー'66』でヴィンセント・ギャロは、
親の自慢の息子でありたいと願う。
『ブロウ』でも麻薬の売人演じるジョニー・デップは
切実に両親の期待に沿う息子でありたいと思っていた。
『エデンの東』のジェームズ・ディーンも
父親に愛されたくて一生懸命であった。
ここにも父と息子の永遠のテーマが隠されている。

愛が足りない男を救うのは、クリスティナ・リッチ。
この映画には無駄な画面も、無駄な言葉もひとつとしてない。
ヴィンセント・ギャロは大変な完璧主義者だと言われているそうだ。

by mllegigi | 2011-01-08 02:05 | 映画