マドモアゼルジジの感光生活

幻のスパイス売り

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『ナツメグに シナモン
 ジンジャーに キャラウェイ
 インディーズ諸国の スパイス
 さあ 買いにおいで』
スパイス売りのおばあさんは、いい匂いのするバスケットを腕にかけ、
杖を手に、大通りをいきながら、こう歌いました。
そのバスケットからは、遠い島々の甘い香りがただよい出て、
おばあさんのまわりをつつんでいました。
(『西風のくれた鍵』のなかの『幻のスパイス売り』
アリソン・アトリー作 石井桃子・中川季枝子訳 岩波少年文庫より)

『時の旅人』の作者として有名なアリソン・アトリーの短編。
人間と妖精が織りなす美しい世界を描き出しています。
この物語の最後にバスケットから出てきたものが何であったのか。
そこにあふれるほどはいっていたものとは。
いつ読み返しても泣けてくるのです。
写真は我が家にある賞味期限切れのスパイス多数。
by mllegigi | 2011-01-31 15:24 |