マドモアゼルジジの感光生活

カテゴリ:映画( 21 )

レイチェル

日本での公開はいつになるのでしょう。
近頃、若手英国俳優サム・クラフリンが気になって、ラブコメには勿体無いなあと思っていましたら、ようやくこれ!エディ・レッドメインみたいにアカデミー賞をとったりしなくていいから、渋い路線で大成してほしい。『鳥』『レベッカ』などで有名なダフネ・デュ・モーリアの小説から。監督は『ノッティングヒルの恋人』のロジャー・ミッシェル。今から、ワクワク!



by mllegigi | 2017-06-15 22:08 | 映画

『ラ・ラ・ランド』を観る

a0140789_00305695.jpg
連休のレイトショーでようやく観てきました。
ミュージカル映画はとことん楽しまなくちゃ。
お代の分だけ、泣かせてもらいに行く。
下の動画(!)は、過去のミュージカル・シーンと対比したもの。
みなさんは、どのくらいおわかりになりましたか。
監督のミュージカルへの愛がこんなにも。

La La Land - Movie References from Sara Preciado on Vimeo.


◉好きなシーン(曲:a lovely night)は、ライアン・ゴスリングがエマ・ストーンの足に砂をかけるところ、君は僕のタイプじゃないんだ、せっかくの夜が無駄になったな。と意地悪を言ったりするlovely night dance。



◉おまけ!



by mllegigi | 2017-03-24 00:16 | 映画

『パリ、恋人たちの影』と『マギーズ・プラン』

オバマ・ロスをなんとかしなければ、、、。
見逃せない映画がとりあえず2本。

✶『パリ、恋人たちの影』
ルイ・ガレルの父フィリップ・ガレル監督作 これぞ、フランス映画だ!って唸ることになりそうです。ルイ・ガレルがナレーションを担当しているとか。詳しくはこちらへ
a0140789_05183935.jpg


✶『マギーズ・プラン〜幸せのあとしまつ』
ジュリアン・ムーア、イーサン・ホーク、グレタ・ガーヴィグ(『フランシス・ハ』の)が顔を揃えています。アーサー・ミラーの娘、ダニエル・ディ・ルイス夫人であるレベッカ・ミラー監督。
a0140789_05192361.jpg


by mllegigi | 2017-01-24 04:18 | 映画

リリーのすべて

ゲルダの描いたリリー
a0140789_16510704.jpg

Gerda Wegener, Queen of Hearts (Lili), 1928. Photo: Morten Pors参照

エディのファンでありながら、、、映画が終わって場内嗚咽の中、エンドロールも観ないで立ち上がってしまった。上質な作品で映像はきれいなのに、テーマが散逸している印象。ストーリーはゲルダの献身が目玉ではなく、画家ゲルダからでさえ、リリーは解放されなければならなかったところにあると思ったのですが、そのためかどうか、感激がいまひとつ

一説に拠る(上記リンク)と、実際のゲルダは道徳や私生活にルーズであったため、画家仲間から除け者にされていた。また性的にフリーで、男も女も愛せる自由な女性だったようだ。ゲルダが絵のモデルに選んだのは、女装をすれば、だれにも男だとは気づかれないリリーという名を持つ画家であり、彼女の夫であるアイナー・ヴェイナー。彼らは1912年にオランダからパリに居を移し、ゲルダも「よき女性のモデル=夫」を得て成功する。アイナーは世界初の性別適合手術を受け、その後子どもを生めるように望んだ最後の手術がうまくいかず、1931年に命を落とす。現実のヴェイナー夫妻には、ある種の共存、依存、利害関係(妻は絵のモデルとしての夫と離れらない)があり、ゲルダに限って言えば、当時(1900年代はじめ)の社会規範の中では破格の自由度を持ち合わせた女性だったことから、トランスジェンダーに悩む夫を受け止める下地があったこともうかがい知れる。

それはさておき、フーパー監督は『世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語』(実話ではなく脚色されている)をもとに「真実の愛の物語」の映画を製作している。「真実の愛」をテーマに掲げて、ゲルダとアイナー(=リリー)のどちらに焦点を当てたのか、どちらにもというのであれば、視点の揺れはなかったのか、と思ったり。たいてい評価が私とは大きくずれるカイエ・ド・シネマが★★。今回は同感。どうやら共通点はトム・フーパー監督が好きじゃないということみたい(お好きな方sorry)。ちなみにカイエ・ド・シネマは同監督の『英国王のスピーチ』には★★、『レ・ミゼラブル』には★をつけている。

映画を観たあとは、お腹が空きました。深夜帰宅後、ピザパイと野菜サラダに、パイナップルのお酒をすこしとお茶を入れる。すてきな絵を残したふたりの美術展も観たいですね。
a0140789_02345442.jpg
この絵そのままの故郷=リリーの原風景

by mllegigi | 2016-04-08 01:48 | 映画

true detective

a0140789_16423356.jpg
huluで配信されているのをやっと拾いました。マシュー・マコノヒー。アメリカ南部の闇に迫ります。森、川、湿原、孤独、得体の知れない隣人。集落をまとめている胡散臭い教会。牧師が身振り手振りで説教をするシーンは、ドナルド・トランプにも重なる。聴衆を引きつけるパフォーマンスの原型を見る思いだ。マシュー・マコノヒーは『ダラス・バイヤーズ・クラブ』で体重を落としたあと、この撮影を始めたため、最初は身を削ぎ落としたように精悍で、若く見える。通算17年間におよぶ犯人探しのメインプロットにマシュー・マコノヒーと相棒の友情が絡む。
シーズン1は8話で完結8時間。評判がいいからといって同じメンバー、同じストーリーでシリーズを長々引っ張らない約束。革命的なテレビドラマになったのは、脚本はもとより、マコノヒーの功績が大きい。昔はただのハンサムだったのに、こんないい俳優になるとは。★★★★★


by mllegigi | 2016-04-04 12:56 | 映画

just a movie

たかが映画じゃないか。ージョニー・デップ

今月はよく観ました。どうしても夜になるので寝不足気味。
博士と彼女のセオリー』★★☆(お好きな方sorry)
浮気、恋、介護疲れ、我慢の限界、嫉妬、自己保身など負の要素は、ホーキンス博士に遠慮して凡庸に収まったかな。オックスブリッジ好きには映像だけでも楽しめる。『マリリン 7日間の恋』★★★★のときからエディ・レッドメインのファン。『リリーのすべて』も観に行かなくちゃ。
a0140789_02054525.jpg
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』★★★★★
アメリカの、荒々しい開拓時代に生きた、野心的な男が、下から上りつめて石油を掘り当て絶頂期を迎え、それが爆発して、また下へ落ちていく、そういう放物線を描く男の物語なのだと読めるひとがいて脱帽。剥き出しの大きな夢(ロマン)に支えられた大好きな映画です。ダニエル・デイ=ルイス。ポール・トーマス・アンダーソン監督。最新作はトーマス・ピンチョン原作の『インヒアレント・ヴァイス』。
a0140789_02003158.jpg
ニンフォマニアックvol.1』★★★★☆
『ニンフォマニアックvol.2』★★★★
トリアー監督。色情狂の女性のお話。シャルロット・ゲーンズブールがインテリの戯言を吹っ飛ばして痛快。幼い日のゲーンズブールが父と一緒に冬枯れの木を見ている、ちらちら雪が降っている、静かな冷たいシーン。浄化されて残ります。これが何を表しているのか。
a0140789_03342507.jpg
マッドマックス』★★★★☆
キネ旬2015年の1位だった。カイエ・ド・シネマも5つ星をつけている高評価の作品。これを見たとたん、今年いちばんの映画だって言えるひと、すごい。家族の予想に反して、この映画を楽しんだ私。男目線なのじゃない?砂漠の美女の品定めまでして、フェミニストの風上にも置けないと非難轟々。軍団はあれと似てる、ジョーはあれと似ているって、なぞらえて見るのは不粋とわかっている。でもアメリカでトランプが大統領になったら、世界はどんな影響を受けるのかな。まさか、ね。こわーい。 マッドマックスはマンガみたいだなんて呑気なこと言ってられないかも。
a0140789_01525985.jpg
シャッターアイランド』★★★
いつもながら熱演のレオナルド・ディカプリオ。やっと獲れたアカデミー賞受賞(ほんとよかった)で肩の力が少し抜けるかな。おなじみスコセッシ監督と組んで、正気と狂気のボーダーラインに迫る。ミッシェル・ウィリアムズの黄色のワンピース、夢のようにきれい。
a0140789_03325347.jpg
アデライン 100年目の恋』★★
ブレイク・ライヴリーで魅せる映画。相手役ミキール・ハースマンもすてき。このお洋服の色合いも好き。ハリソン・フォードが恋人の父親役で出ていて、とてもいいことを言う。時を超えて泣かせどころあり。
a0140789_02092218.jpg
     写真はメディアからお借りしました。

by mllegigi | 2016-03-19 00:39 | 映画

無限の優しさ

a0140789_20521146.jpg
2013年度のカンヌ映画祭のパルムドール受賞作品。スピルバーグ監督の計らいで、例外的に主演女優2人にも授与されたことも話題に。3時間の長丁場。いちばん好きな恋愛映画に『ベティ・ブルー』をあげてきたが、『アデル ブルーは熱い色』がそれに取って代わりました。ふたりが破局を迎えたとき、別れを切り出したい方が言うんです。もう愛してないわ。でも、あなたに無限の(底の尽きない)優しさを持っている。いつも。これからずっと。But I have infinite tenderness for you. I always will. In my whole life.ーEmma 」。関係性が「愛」から「無限の優しさ」へ変わっていく。長いセックスシーンを含めたすべてが、この台詞にたどり着くまでの必要不可欠な過程だったのだと納得。★★★★★フランスの評価はここで。

by mllegigi | 2016-03-06 00:13 | 映画

ハネケの怖い映画

a0140789_01010954.jpg
『ピアニスト』『愛、アムール』を観た勢いで、ハネケ監督・脚本の英語版『ファニーゲーム U.S.A』を。1997年に製作したオーストリア版を2007年にハリウッドでセルフ・リメイクしたもの。いささかの感傷もなく、伏線は回収されず、ハッピー・エンドにはならない。ハリウッド映画の手法に馴染んだ観客をこれでもかと裏切り続ける。ハネケ監督は世界一暴力的な映画を作ってみせて、暴力映画を快楽として量産するハリウッドを皮肉ったそうだ。悪い奴らは白い服を着て「あなたのお友だちの使いで来ました。卵を貸していただけますか」と猫なで声でやってくる。無防備な日常に入り込む理不尽な暴力。話せば分かり合えるのではないか、こちらが誠意を見せればあちらも応えてくれるのではないか、そういう期待はすべて拒絶され、救いようのない絶望感に包まれる。評価は不快極まると概ね低いが、映画体験としては鮮烈。★★★★★

by mllegigi | 2016-03-05 20:04 | 映画

『愛、アムール』

a0140789_11485121.jpg
ミヒャエル・ハネケ監督・脚本(2012)。見逃していたのをようやく。瀟洒なパリのアパルトマンに暮らす年老いた音楽家のカップル。映画はほとんどアパルトマンの中だけで進行する。衝撃的な始まりは衝撃的なラストシーンでもあるという仕掛け。既視感があったのは、フォークナーの『エミリーに薔薇を』のラストとちょっとだけ似ていたから。たしか、それを読んだときも悲鳴を上げたのだった。歩けなくなった妻を夫が抱えて少しずつ少しずつ移動するとき、ふたりはダンスをしているかのように見える。その老老介護のぎこちないダンスは、彼らがこれまで歩んできた人生を見通して、思いがけないエロチシズムを醸し出す。★★★★★


by mllegigi | 2016-02-26 12:25 | 映画

『キャロル』観賞

完璧すぎる。1ミリの破綻もない感じが、むしろ小さなマイナス点になってしまうくらい。純然たるラブ・ストーリー。この小説や映画がすばらしいのは、同性愛の特異性を消し去り、普遍的な愛へと収斂する力を持っていることだ。昨年クリスマスに原作を読んだとき、パトリシア・ハイスミスには泣かされたが、トッド・ヘインズ監督の映画は、女優たちの演技を抑え、幾分クールに作られていたように思う。1950年代のファッションも、音楽も、16ミリフィルムで撮影されたラフな映像も、色彩も、酔うほどに堪能。ケイト・ブランシェットが身に纏うスカーフや口紅、マニキュアのオレンジ色は彼女の内面を象徴して、あざやか。★★★★☆(4.5)
a0140789_21054999.jpg
おまけでもらったポストカード↑


by mllegigi | 2016-02-24 07:55 | 映画