マドモアゼルジジの感光生活

カテゴリ:映画( 16 )

Happy Valentine's Day

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I like baseball, movies, good clothes, fast cars, whiskey, and you... what else you need to know?

マリオン・コーティヤールがジョニー・デップの彼女の役。2人はほぼ初対面。ジョニデが「俺の女になれ」みたいなことを言い、「あなたのこと知らないし。」と彼女は答え、色々もめていると、ジョニデが「俺はインディアナ州モーズヴィル生まれで、母親は3歳のときに死んで、それ以外の育て方を知らなかった父親に死ぬほど殴られて育った。好きなものは、野球と、映画と、高い服と速い車、ウィスキーと、そして君だ。他になにが知りたい?」と口説く。『パブリック・エネミーズ』より。



by mllegigi | 2016-02-14 17:19 | 映画

『キャロル』とセクシャル・フルイディティ

パトリシア・ハイスミスは『太陽がいっぱい』などで知られる推理作家。当時(1951年)『キャロル』は女性同士の恋愛を描いた問題作とされ、パトリシア・ハイスミスの名前では出版されなかった。なぜなら、女性が女性に恋をする、そのことが犯罪同様の時代だったから。しかし、100万部売れたというから驚きだ。以後60数年を経て、いまや「SEXUAL FLUIDITY セクシャル・フルイディティ」という新語が流行中。好きになる相手の性別はそのときどきによって、流動的に変わるひとたちを指す。ジョニー・デップの娘、リリー・ローズが「セクシャル・フルイディティ」であることをカミングアウトしたことから急速に広まった。好きになるひとの性別にとらわれないという考え方=そのひとが男だから好き、女だから好き、というのではなく、そのひとはそのひとだから好き、には共感するひとも多いと思う。このたび小説は初めて翻訳され、映画は2/11からロードショー
関連リンク:1950年代ファッション 
       町山智浩 映画『キャロル』と原作者パトリシア・ハイスミスを語る
        キャロル 中条省平 5つ星
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ケイト・ブランシェットのインタビュー


by mllegigi | 2016-02-02 01:35 | 映画

LES CHANSONS D'AMOUR

夏と秋の境い目にまた、すてきな映画を観た。主役のルイ・ガレルって? ずっとずっと年上のヴァレリア・ブルーニ・テデスキ(カーラ・ブルーニの姉)と付き合っていたなんて、あまりにもフランス的でありすぎるじゃないか。テデスキ、うらやまし過ぎるじゃないか。いまはイランの若く美しい女優(監督)がパートナーであるらしい。

映画『Les chansons d'amour』はヘッドフォン・ミュージカルという新境地なのだと教えてもらった。歌を歌い出すと、いきなり別世界に飛び立ってしまうハリウッドのミュージカルとは違い、私たちがヘッドフォンをつけて街中を歩いているときと同じ視線、感覚で撮影され、登場人物が現実から離れることはない。そしてこの映画は同じ意味で、まさに『シェルブールの雨傘』へのオマージュなのである。日本では2008年東京ゲイ映画祭のとき、邦題『愛のうた、パリ』として公開された。

映画の中でキアラ・マストロヤンニが妹を想って歌う『AU PARC』は歌詞も美しく、耳に心地よく響く。秋冬に聴くのに、いちばん好きな歌だ。一度アップしたことがあったのですが消してしまったので、ふたたび。


by mllegigi | 2015-10-03 23:11 | 映画

楽しみにしている最新映画

これほどすばらしい映画を観たことがない、と思っても、またすぐにそういう映画が出てくる。新しく、すばらしい映画が必ず。

★Carol ケイト・ブランシェット。米で同性婚などの映画続々封切り

★The Danish Girl  エディ・レッドメイン。エディ・レッドメインに絶賛の声


Mistress America 『フランシス・ハ』の女優と監督ふたたび。

By the Sea フランス映画みたい。アンジーとブラッド。私生活もかくや。

by mllegigi | 2015-09-05 13:30 | 映画

アリスのままで(原題『STILL ALICE』)

難病ものは苦手ですが、これは違いました。淡々と描かれていました。この映画には弱者に寄り添って生きていくというあたたかいまなざしが根幹にあると思いました。

家族の核をなしていたインテリ女性アリス(ジュリアン・ムーア)の知性が若年性アルツハイマー病(50歳)によって崩壊していくというたいへんなことが起きます。ジュリアン・ムーアはその恐怖、困惑、いらだち、怒り、絶望など複雑に入り交じった感情を身体のすべてで表現し、「映画では、動きは感情である(motion is emotion)」をまさに演じ切りました。
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 若年性アルツハイマー病からひととき解放されたかのようにアリスが歩く、最も美しいシーン。

メイン州の海辺かしら、アリスはそこに別荘を持っていて、ふだんはニューヨークのアパートメントで暮らしています。私は『恋愛適齢期』『ユー・ガット・メール』『モナリザ・スマイル』『ワンダー・ボーイズ』『ア・フュー・グッドメン』こういった映画に出てくるアメリカの家が好き。居心地よさそうで、ごく清潔で、こじんまりしていて、ヨーロッパから運ばれてきた古い家具さえ、新大陸の空気を吸い込んで力強く蘇生するような感じがします。

『アリスのままで』でも心憎いインテリア、暮らしぶりの演出がありました。大勢集まる食事の場面、料理を作る場面、流しで洗いものをする場面、洗面の、寝室の、すべてが何気ない日常を映すもので、家族のファッションもよく考えられていました。その演出が大事なのは、家=ホームは、アリスが作り上げてきた幸福な人生を象徴しているからです。彼女はコロンビア大学でキャリアを積み、夫は医学博士という設定。アレック・ボールドウィン、どうです、このおなか、この貫禄。
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ユダヤのパン、ハーラがパンプディング用にキッチンにおかれている場面がありました。フレンチトーストだけじゃなく、パンプディングにもハーラを使うんですね。写真では彼女の手の下にちょっとだけ見えていますが、もこもこした大きなハーラでした。アリスは長年得意としてきたパンプディングの作り方を忘れてしまいます。観客はこういう事実をすこしずつ突きつけられるごとに人生は、目には見えない、ささいな記憶の集合体であることを思い知らされます。
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アリスは家族の判断で家に残ります。記憶をなくし、廃人のようになっても、なおアリスはアリスのままで人生を生き続けていきます。それは、家族がアリスの尊厳を守ったということでもありました。何はともあれ、アリスの家族は問題を理性的に対処しようとした。アルツハイマー病患者を抱える家族は介護がたいへんです。しかし、同時に患者の家族それぞれの人生も守られなくてはなりません。ラストシーンは過酷ながら、きらきら光る希望です。だれしも、現実は映画のようにはいかない、もっときびしいものであることを知っているからこそ、その希望が輝くのだと思います。映画を観て以来、アリスの言葉「live in the moment」は切実なキーワードとなりました。

家族の物語であり、母と娘の物語であり、夫婦の物語でもあることから、シェイクスピアの『リア王』を彷彿させるとか、小津の『東京物語』のようであるとか、評されているようです。

映画が終わって、フロントでぐずぐずしていると、二十歳くらいの男の子が人目もはばからず泣きながら出てきました。封切り当日の最終回に彼は一人でこの映画を観にやってきた。アリスのようなだれかが、彼の家族にいるのだと思われて、私はまた泣きました。

P.S.今日(7/8)、美容室で読んだ雑誌に「ゲイの監督が作った女性が好む、女性のための映画」(だったかな)、というようなことが書かれていて、これは言い得て妙だと思いました。感心したのは、アレック・ボールドウィンがマックブックをソファで見ているシーン。ひざの上にきれいな刺繍入りのクッションを置いています。私はいつもソファでこの体勢になっているのに、クッションをおけばよいことに気がつかず、目を丸くしました。芸がホント細かい!
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評価★★★★★

by mllegigi | 2015-06-30 23:25 | 映画

ちょっとだけ映画のお話

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                              写真は『フランシス・ハ』より
去年よかった映画
劇場で
『ブルー・ジャスミン』★★★★★ウディ・アレンらしさを堪能。『欲望という名の電車』の焼き直しがおみごと。
『フランシス・ハ』★★★★★「ハンパな私で生きていく」ー何というみずみずしい感性。NYライフ、NYライブ。
『インター・ステラー』★★★★★浦島太郎もミリーもこれも、時間を飛び越えるトリックになぜ泣けるのか。
『ジャージー・ボーイズ』★★★★★軽くて楽しくて文句なし。
『6才のボクが、大人になるまで』★★6~18才までを追う試みが響かない。受け止める側の感情劣化が、問題か。
家で
『はじまりは5つ星ホテルから』★★★彼女の髪型、ファッションに魅入る、それだけで十分。
『ヒズ・ガール・フライデー』★★★★TOMBOYの原型ここにあり。
『Jエドガー』★★★★好きな画質、群青色の渋いトーン。
『木洩れ日の家で』★★★★ただただ静かに描いてみせた、歳をとることの、ありのまま。
『フライド・グリーン・トマト』★★★★「これいいわよ」と教えてくれた友人はもういないけど。よかったわよ。
『アナと雪の女王』★★王子様を必要としないお姫様登場。時代を半歩先取りね。
『ファミリー・ツリー』★★★★ジョージ・クルーニーがハワイで走る。走る。走る。
『リンカーン』★(お好きな方、Sorry!)
『8月の家族たち』★★★もう一度、見直したい。
『家族の庭』★★★★★なにがこわいって、それは、ふつうのひとの常識(良識)だと思わされる。
『トップ・ガン』★★★★★まさにguilty pleasure。これを観ずして、トムのファンだと言える?
『愛のあしあと』★★★★★カトリーヌ・ドヌーブ母娘共演、歌も好き。クリストフ・オノレ監督も好き。
『グランド・ブダペスト・ホテル』★★★ウェス組には入れてもらえそうにない。。。
『それでも夜は明ける』★(お好きな方、Sorry!)
『スーサイド・ショップ』★★★★アニメをパトリス・ルコントで観る楽しみ。
『ダラス・バイヤーズ・クラブ』★★★★★ゴミ溜めに降りた神のごとく。ロック・ハドソンへのオマージュ。
『ブリングリング』★★★★ソフィア・コッポラがロスの虚栄の市を描いて秀逸。
『バーグドルフ魔法のデパート』★★★ドキュメンタリー。私の遺灰もバーグドルフに撒いて!(ためいき)
『しあわせの隠れ場所』★(お好きな方、Sorry!)
『世界でひとつだけのプレイブック』★ジェニファー・ローレンスは可愛いとしても。(お好きな方、Sorry!)
『トランス・アメリカ』★★★★★この複雑さ◎オリジナリティ◎ヒューマニティ◎ケヴィン・セガーズ◎◎◎

今年になって観た映画よかったもの
劇場で
『バードマン』★★★★ブロードウェイそのままの気迫。太鼓のリズム、ロングショット。悲喜劇。
『アメリカン・スナイパー』★★★★反戦のメッセージはわからないようになっている。やっぱり、しびれました。
家で
『ペーパー・ボーイ』★★★★★『マジック・マイク』『ダラス・バイヤーズ・・・』然りマコノヒーが止まらない。
『マッド』★★★★★いい脚本にはいい役者が!マシュー・マコノヒー、サム・シェパード、R・ウィザースプーン。
『ビフォア・サンライズ』★★★★LOVE THIS! 
『ビフォア・サンセット』★★★★★どうして、あそこで突然あんなに泣けたんだろう。イーサン・ホークのせい?
『ビフォア・ミッドナイト』★★★★中年期独特の、印象的な台詞がいっぱい。
『ハー世界でひとつの彼女』★★色がとってもきれい。アートは良い。ストーリーは?

来月観たい映画
『アリスのままで』期待!!!


by mllegigi | 2015-05-29 08:23 | 映画